今日の課題は簡単ですが、あなたの脳だけでなく生活習慣そのものが変わるかも知れません。
新しい小さなノートか日記帳を用意してください。ナイトテーブルの上で書き込みができるくらいの大きさが良いでしょう。 ボールペンやえんぴつなどの筆記用具もいっしょに置いておきます。
1 日 1 回、寝る前か起きたばかりのタイミングで、感謝しているものを 3 つ以上書き込んでください。太陽の光、昇給、こどもの笑顔、愛、今日という日、雨漏りのない家、りんご、赤ちゃんのにおい、何でもいいのです。
この「感謝の日記」をつけることを、毎日の習慣にしてください。
この習慣にどのような効果があるのでしょうか。物事への感謝の心を持っている人は、血流が良くなるとともに、視床下部の活動が活発になることがさまざまな研究結果からわかっています。視床下部は私たちの体内で数多くの重要な機能を担っています。その 1 つが不安や落ち込んだ気持ちを抑える作用です。不安や憂鬱な気持ちは認知機能の低下をもたらす恐れがあります。
これに人とのコミュニケーションを加えたのが、「共同の感謝の日記」です。この日記をかばんやリュックなどに入れていつも持ち歩き、食事や飲み会などの場で、友人に感謝していることを 3 つ以上書き込んでもらうのです。ごみ捨て、頭痛がないこと、水中メガネ、コケ・・・思いもよらないものが書き込まれるかも知れませんが、あなたの中で感謝に対する考え方の幅が広がるでしょう。自分が幸せであると思えることを 1 つ 1 つ静かに心の中で考えることも役立ちます。満員電車や待ち行列、なかなか眠りにつけないときなど、これをすることでストレスを軽減できます。(実際に「感謝の日記」をつけることは不眠症の改善にも有効です。)