食べ物はエネルギーの源ですが、単なる燃料ではありません。食べ物に含まれている栄養には、他にも大きな力があります。

果物、野菜、オメガ脂肪酸を豊富に含む食事は、認知機能の維持に役立つと言われています。記憶力の低下は、抗酸化物質とビタミンの不足によって引き起こされる事があります。毎日手のひらに乗るくらい量の野菜と果物を 5 回食べることで、身体が必要とするすべての抗酸化物質とビタミンを摂取できます。では、適切な果物や野菜を食べているかどうかは、どうすればわかるのでしょう? 毎日、虹色 (赤、オレンジ、黄色、緑、水色、青、紫) の食品を食べるようにしましょう。

脳の健康を保つためには、ブドウ糖の安定した供給も必要です。脳は、1 回の食事から得られるエネルギーの約 3 分の 1 を使います。ブドウ糖と認知機能との関連は強く、研究者の間ではインスリン抵抗性と初期のアルツハイマー病との間に関係があると考えられています。一回の食事ごとにタンパク質、脂肪、炭水化物のバランスをとることにより、血糖値を正常に保つことができます。

脂肪に関しては、脳の約 60% が脂肪で構成されており、神経と脳細胞に関して言えば、約 70% が脂肪でできています。脳が必要とする脂肪を供給できる食べ物には、イワナやニジマスのような冷水魚、クルミ、チアシード、ヘンプシード、亜麻仁があります。

こうした知識が朝食と何の関係があるのでしょうか? それは、毎日朝食を食べることで、精神的な活力を得る事ができ、覚醒した状態で一日を始める事ができるからなのです。朝食は、健康的な脂肪を摂取できるナッツや種子、ビタミン、抗酸化物質を含んだ果物を取り入れる絶好の機会です。また、タンパク質、脂肪、炭水化物をスムージーやヘルシーなサンドイッチ、全粒ホットシリアルなどでバランス良く摂ることも簡単にできるでしょう。

朝食に、玄米に野菜たっぷりのお味噌汁、またローストした亜麻仁シードを入れたパイナップルとブルーベリーのスムージーはどうですか? 朝食は、彩り豊かな食べ物を味わい、1 日の始まりに活力を与えられる素晴らしい時間です。