孤独感や孤立感は、感じ方の問題であることも多くあります。これまでに誰も自分を助けてくれなかったと考えていれば、孤独を感じるのも無理はありません。自分のことを誰も気にかけていないと思えば、孤独感はさらに強まるでしょう。

孤独感には認知機能の低下リスクを高める恐れがあるだけでなく、脳の実行機能さえ低下する恐れがあります。

ただし、ほとんどの場合は誰もが愛され、大事に思われ、他の誰かにとって大切な存在です。

もし自分の存在が重要ではないと思うようなことがあったら、「お礼状」を書いてみましょう。「誰かにプレゼントをもらったわけでもないのに?」と思うかもしれません。関係ありません。これは目に見えるモノへのお礼ではなく、これまでの人生で何らかの形であなたを助けてくれた人に、お礼の言葉を書くのです。 最初のアルバイトを紹介してくれた人、辛い時にずっと支えてくれた昔からの友人など、誰でもいいのです。長い間連絡を取っていない人であってもかまいません。書いた感謝の言葉は実際に送ってもいいですが、別に送らなくてもいいのです。

この作業の目的は、実際にお礼状を送ることではなく、ペンをとって書くところにあります。その人のこと、自分を支えてくれた瞬間を思い出すことが、孤独感の解消につながるからです。あなたが支えてほしいとき、助けてほしいときに誰かがいたという事実が、あなたが愛される、大切な存在であることを思い出させてくれるでしょう。