ジム。パーソナル トレーナー。フィットネス クラス。これらの単語を聞いて何を思い浮かべますか? これらをダイエットのための運動と結びつける人は多いと思います。

脳ケアという観点で見た場合、運動について知っておくべき大切なことが 1 つあります。それは、運動は「ダイエットのためではない」 ということです (ただし健康的な体重の維持は脳にもメリットがあります)。

運動による血流の増加は脳にいい効果をもたらします。 血流が増えることで脳への新鮮な酸素と栄養分の供給量も増え、認知能力が最適な状態で維持されます。非常に多くの調査研究から、身体をよく動かす人は認知症になる可能性が低くなるという結果が示されています。

50 歳以上の被験者 190 人を対象にしたある調査では、1 週間に合計 150 分間の運動をするように指示しました (1 セッション 50 分 x 3 回)。最も多くの被験者が選んだ運動はウォーキングでした。 この調査では、運動による認知機能の保護効果が調査終了後 18 か月間にわたり認められました。また 65 歳以上の 1,740 人を対象に行われた別の大規模調査では、終了後 6 年間にわたり追跡調査した結果、週 3 回以上運動をした被験者において、認知機能低下リスクの大幅な軽減が認められました。

ダイエットの目標を達成した人やダイエットに興味などないという人も、1 週間の生活サイクルに運動を取り入れることで脳に良い習慣を身に付けることができます。 さらに、このような運動習慣は脳だけでなく血圧とコレステロール値にも良い効果を与え、心臓のケアにつながります。