人はストレスを感じると、他のすべてのことを忘れて頭がストレスに支配されてしまいがちです。そして、長時間このようなストレス下にあると気分は落ち込み、前向きなことも考えられなくなってしまいます。どうすれば、このようにストレスで気分が落ち込んでいる状態から抜け出せるのでしょうか?
日々の生活のストレス要因をなくすことができれば一番ですが、なかなかそうはいかないのが現実です (私たちのほとんどがそうだと思います)。そこで、ストレスをなくすのではなく、ストレスへの向き合い方を変えてみるのです。 ストレスに直面したときの対応の仕方によって、立ち直る力が強くなり、最終的に楽になることができます。また、ストレスへの対応力は脳の健康向上にもつながります。
ストレスのせいで、昼夜を問わず毎日の生活が後ろ向きで消極的なものになってしまうこともあります。そこで、今度不安なことや心配事などのストレス要因に直面したら、紙とペンを用意して座ってください。紙を縦 3 つに分ける線を引いて、左からそれぞれ「明日」「今週」「今月」というタイトルを書き、それぞれの列に楽しみにしていること (明日、今週、今月) を書き込んでいきます。例えば「朝コーヒーを飲む」や「運転中にラジオを聴く」など、簡単なことで構いません。明日友人の家へ遊びに行くことだったり、来週お気に入りのレストランへ行くことだったり、何でもいいのです。それぞれの列に最低 5 つ、楽しみにしていることを書き込みましょう。
書き終わったら、今度はすべてを声に出して読んでください。楽しみにしていることを 1 つ 1 つ声に出していくごとに、脳にはそれぞれの項目に関連する場面が思い浮かびます。ワクワクとした気持ちになり、前向きに、楽しい気持ちになってきませんか? そして、人生にはたくさんの小さな楽しみであふれていることを実感できるようになるでしょう。