手間と時間をかけて手作りした完成品を目の前にしたとき、誰もが達成感を感じるでしょう。少しばかりの誇らしげな気持ちと、ものごとを成し遂げたという満足感。

芸術作品や工芸品であれば、このような達成感だけでなく、自分だけの特別な感情が湧いてくるでしょう。

キルティングや編み物といった手芸も、脳の活性と注意力に継続的な刺激を与えてくれる作業です。実際に、キルティングは記憶力の改善に関連があります。 キルティングのように簡素な作業がなぜ記憶力の改善につながるのでしょうか? 科学者は、長時間集中しなければならない作業によって、論理的に計画して順序だてて実行するという課題が脳に課されるからではないかと考えています。

手芸には、認知機能低下リスクの 1 つであるストレスの軽減効果も期待されています。 また、手芸を通じて他者とのコミュニケーションを取ることでも脳に刺激が得られ、それが認知機能低下のさらなる予防につながります。

キルティングをやったことがない人も、心配はいりません。お近くの手芸用品店や生地・ホビー材料店、 また地域の交流センターやカルチャーセンターで、パッチワークキルトやハワイアンキルトの講座を探してみてください。外に出たくない場合でも、インターネットで動画を探せばきっと見つかるはずです。