この世界に「これなら必ず良質な睡眠をとることができる!」という秘訣はありません。もしあったとしたらみんながやっているでしょう。スイッチ一つで誰でも簡単に良い睡眠をとることができたらいいのですが。実際、睡眠は奥が深く、脳の健康を考える上では避けて通れない要素であることも事実です。

睡眠障害と認知機能の低下には関連性が指摘されています。 良質な睡眠をとって脳の健康を維持したいと思いませんか? そのためにはまず、現状をきちんと把握しなければなりません。

まずは現在の睡眠環境 (寝室) をチェックしてみましょう。毎晩寝ている部屋は静かで落ち着いた空間ですか? そこで誰が寝てもぐっすりとよく眠れる環境だと思いますか? 以下の点を確認してください。

  1. 部屋の中は静かですか?

  2. 部屋の中は暗いですか? 家電など、電子的な光を発するものはありますか?

  3. 暑すぎず寒すぎず室温は快適ですか? 睡眠に最適な室温は冬は 15-19 ℃ 程度、夏は 28 ℃ 以下です。

  4. 部屋の中は片付いていますか? 散らかった部屋は不安の原因となる場合があります (家具が倒れたり物が落ちてきたりする危険性もあります)。

  5. 枕とシーツは清潔で快適ですか?

  6. 布団やマットレスは十分な大きさですか? 硬すぎたり柔らかすぎたりしませんか?

環境を少し変えるだけで眠りが大きく変わることもあります。古い毛羽立ったシーツを新しくて柔らかいシーツに替えるだけで、まるで新しい布団 (ベッド) で寝ているように感じることもあります。また自分の首や頭の高さに合わせた枕に替えることは、質の良い眠りにつながるでしょう。できる限り気が散る要素をなくすことで、一晩中目覚めることなくぐっすりと眠ることができる可能性を高められます。

最終的な目標、それは一度も目覚めることなく毎晩約 7-8 時間眠ることです。