習慣を変えたいと思った時、用意周到に準備をする人は多いのではないでしょうか。例えば、ジムに行くために新しいトレーニングウェアを買い、アラームを早めにセットして準備したり、買い物リストを作成し新鮮な自然食品のみを購入するなどです。

しかし、習慣を変えようとする際には、誰と一緒にいるかが、何をするかということと同じくらい重要であることを知らない人は多いのではないでしょうか。 習慣の変更に関するある理論によると、健康な習慣の一部は自らの意志により遂行されるのではなく、無意識で反射的なものであると言われています。つまり、人は自分が行うことについて周囲の人々からの影響を受けているのです。

それは同調圧力の考え方に似ています。周りの人がタバコを吸ったり、大量に飲酒をする様子を見ていると、かなり意志の強い人でさえ同調圧力の犠牲になってしまうでしょう。同様に、周りの人々が健康的な習慣を身に付けている場合、あなたも健康的な習慣を取り入れる可能性が高くなります。

あなたの親友が熱心なランナーである場合、あなた自身も活動的になる可能性が高くなります。親友が菜食主義者である場合、あなたも食事で多くの野菜を摂る可能性が高くなります。

これは、ランナーや菜食主義者だけと付き合うべきということではありません。友達が健康的な生活をしようと心がけているなら、ひいてはそれがあなたにいい影響を与える可能性があります。

あなたの友人が、あなたが特に真似をしたいと思うような習慣を持っていない場合はどうしましょう? もちろん、友達をやめる必要はありません。ただし、健康的な習慣をもたらすような環境で、新しい友達を作る努力をするのは良いことです。年を取るほど新しい友達を作るのは難しいかもしれませんが、誰かに話しかけるだけでも良いのです。

ジムで人と会話する努力をしましょう。好感を持つ人に出会ったら、一緒に運動や散歩をしてみるのです。図書館の読書会に参加するのもいいですね。少し早く到着して、他の人とおしゃべりできる時間をつくりましょう。近所の喫茶店によく出かけるならば、そこで知り合いを作りましょう。滅多に外出しない場合は、同じ境遇の人が集まるサークルなどをオンライン上で見つけてください。

そして、昔からの友達にも愛想を尽かさないように! 健康的な習慣を身に付けた新しい友達を作るときは、旧友を一緒に誘ってみてはいかがでしょう。新しく健康的な習慣を築きたいという欲求が、旧友にも良い影響を与えるくれるかもしれません。