一般的に、ある程度高い年齢層の人は新しいテクノロジーを使うことに二の足を踏みがちです。これまでのおよそ 40 年間、コンピューター テクノロジーは劇的な進化を遂げてきました。また、テクノロジー自体はますます複雑化しているものの、その使い勝手はかつてないほど簡単で手軽になっています。

特にタブレットやスマホなどのデバイスは、いわゆる「使いやすさ」が重要視されています。デバイスは画面を見れば誰でも操作できるように考えられているので、特に知識がなくてもある作業から別の作業へ簡単に移ることができます。

ただし、昨今のデバイスは単なるテクノロジー以上の役割を果たしていて、友人や子どもや孫など、世界中どこにいても、どこからでも、誰とでも顔を見ながら直接話すことができます。また、最新ニュースをすぐに知ることもできれば、高校時代の旧友とつながることもできます。さらに、新聞や雑誌といった従来の媒体とは違い、文字や写真が小さくて見づらければ拡大して見ることができます。

にわかには信じられないかもしれませんが、デバイスを使うことには認知機能を高める効果も期待されています。デバイス テクノロジーと脳機能に関するある調査では、それまでデバイスに触れたこともないという被験者たちにタブレット(iPad)の使い方を教えたところ、 この学習によって記憶力と処理速度の向上が認められました。

この認知機能の向上にはどのような科学的根拠があるのでしょうか? どのようなことであれ、新しい知識や技術を習得することは認知機能の向上につながります。また、特にタブレットやスマホには親しい人たちとのコミュニケーションやオンラインゲームなど、認知機能にプラスの効果をもたらすメリットがあります。