トイレに行くのも忘れるほど作業に集中したことはありませんか? 反対に、何かをしているときにどうしても集中できないことはありませんか? そうです。頭も体も、休むことなく1 日中働くようには出来ていないのです。

脳を休ませることは、実は記憶力を保持する上で有効です。眠ることで記憶が定着することは昔からよく知られています。起きているときも定期的に脳を休ませることで、さまざまな情報をしっかりと脳に記憶させることができます。休みをとることは、決してなまけるわけではありません。私たちの体に必要なことなのです。休憩をとることで注意力と意欲、創造力と生産性が高まります。

では具体的にどれくらい休めば良いのでしょうか。科学的根拠により具体的な時間がわかっています。52 分作業をしたら 17 分休む。これを「52 対 17」ルールといいます。

今週は、この 52 対 17 ルールを実践してみましょう。タイマーを使っても結構です。作業をしている間は他のことは一切せずに、作業に集中します。スマホを見たり、電話をしたり、メールを打ったり、窓の外を見たりすることもいけません。次に、17 分間休みます。この時間は逆に、絶対に作業をしてはいけません。 誰かに電話をしたり、ぼーっとしたり、歩いたり、トイレに行ったり。作業以外なら何でも結構です。こうすることで脳はさまざまな情報を処理し、記憶が定着します。気分一新、休んだ後は作業もはかどるでしょう。