すべての生き物は生きるために酸素が必要というのは、科学的な常識です。

最新の科学では、休憩中に深呼吸することは健康に良いことがわかっています。深呼吸をすると血圧と心拍数が下がり、より多くの酸素が脳に送られるので、頭がすっきりします。

では、どのような仕組みでしょうか。ゆっくりと深く呼吸をすると一時的に酸素量が減ります。酸素が少なくなったことをきっかけにドミノ効果のように心拍数と血圧が下がります。また、「食事中や休息時」に活発になる副交感神経と関連のある脳波が増えます。

深呼吸をすることで、体がリラックスして安らいだ状態になります。日中のイライラ、焦り、不安などの交感神経の働きによるストレスを緩和することもできます。

COPD (慢性閉塞性肺疾患) や喘息などの呼吸器系の疾患がある場合は、横隔膜呼吸を試す前に必ず医療従事者に相談してください。一般的に、この種の呼吸法は呼吸器系の疾患がある人にも推奨されますが、念のため確認することをお勧めします。