長い 1 日が終わり、家に帰って湯船につかることは、誰もが幸せを感じる瞬間です。湯船でお湯につかり、リラックスしている姿を思い浮かべてみてください。

ぜひ、入浴を毎日の生活リズムに取り入れてください。入浴によって慢性的なストレスを減らすことは、認知症およびアルツハイマー病のリスクを減らすことにつながります。

脳科学的にはストレスがアルツハイマー病に関係していることは多くの人が知っていると思いますが、実は入浴も脳の健康に大きく関係しています。

温かいお風呂につかってリラックスすることを「水治療法(すいちりょうほう)」と呼び、その起源は古代文明にまでさかのぼります。筋肉痛から家族とのケンカまで、入浴が肉体的・精神的ストレスを和らげる大きな効果を発揮することは、科学的な事実です。

水治療法の研究では、たとえば 32 度の水につかったときに心拍数と血圧が下がるだけでなく、ストレス ホルモンのコルチゾールとアルドステロンの生成も遅くなることが確認されています。

湯船につかることで、呼吸も楽になります。研究結果では、胸まで湯船につかることで酸素を運ぶ量が増えることがわかっています。

これらのすべての効果が合わさることで、筋肉の緊張と精神的なストレスが和らぐのです。

今日お風呂に入ったら、イヤなことをすべて洗い流すだけでなく、入浴が脳の健康にも良いということを思い出してください。いつもより 5 分長めに湯船につかってリラックスして、心の緊張をほぐしましょう。