健康維持のために 1 日 1 万歩を目指して歩く、という話は聞いたことがあるはずです。それなのにこれを毎日実行するとなると難しいのはなぜでしょうか? 普段からよく運動する人でも 1 日 1 万歩はなかなか達成できません。

この謎が科学的に明かされました! 2019 年に公開された調査によると、1 万歩という数字が健康増進に役立つという科学的な根拠はなく、実は数十年前に日本で行われた万歩計の宣伝用に作られた数字だったのです。ウォーキングを始めるにあたって知っておくべきことは以下のとおりです。

  • 調査結果によると、平均わずか 4400 歩で健康上のメリットがあり、あらゆる原因から死亡リスクが軽減されます。これは初心者がまず目指すべき目標です。

  • それ以上 7500 歩まで歩くことができれば、長生きできるのでさらに良いです。運動中級者はここを目指すと良いでしょう。

  • 7500 歩以上はカロリー消費には有効です(減量目的の人など)。

これは誰にとっても朗報でしょう。人は大きな目標を設定しがちで、結局達成できずに歩く習慣を身に付けること自体を諦めてしまうこともあります。1 日 1 万歩は難しくても、7500 歩ならだいぶハードルが下がるのではないでしょうか?

科学的には、「達成可能な小さな目標」を 1 つずつ達成していくことで、やがて習慣を変えることができると言われています。では、どうすれば 1 日の歩数を増やすことができるのでしょうか?

  1. エレベーターやエスカレーターの代わりに階段を利用する

  2. 駐車場では、なるべく入口から離れた場所に車を停める

  3. 目的地の 1 つ前の駅やバス停で降りて歩く

  4. 電話で話すときは歩きながら話す

  5. 食後に散歩する

  6. 毎日散歩が必要な犬を飼う

  7. 毎日いっしょに散歩してくれるように友人に頼む