ボランティア活動が他者を助ける善い行為であることは、周知のとおりです。被災者のために炊き出しをすること、授業についていけない子供たちに勉強を教えてあげること、また高齢者センターのお年寄りを訪問することや、目の見えない方のために本を読んであげることなどは人のためになります。

しかし、それがあなたの脳にも良いことを知っていましたか? あるアルツハイマー病協会によると、ボランティアとして活動することは、心身の健康を向上させ、自尊心を高め、あなたの社会的なつながりを広げ、健やかに長生きすることにつながると言われています。他の人を助けることは、文字通りあなたの脳内ネットワークを再構築すると同時に、あなたの内面も喜びで満たしてくれるでしょう。

まずはボランティアを募集している組織の中から、あなたの強みや能力を活用できる組織を探してみましょう。文章を書くのが上手ですか? であれば、ぜひ子供に教えてあげましょう。あなたがもし共感力豊かな優しい人ならば、世の中には、あなたの優しさと思いやりを求める人がたくさんいます。手先が器用ですか? それなら、手芸や日曜大工が必要とされるところもたくさんあります。ぜひあなたの力を有効活用しましょう。

小さなことから始めましょう。ボランティアとして近所の病人の方に食べ物を届ける、またはお年寄りが横断歩道を渡るのを助ける、など。その小さな親切は、あなたが助けてあげた人、あなた自身、社会全体、そして更には将来の「脳の健康」に対しての、4 つの素晴らしい贈り物になるのです。