「眠ろうとすればするほど眠れなくなってしまう」ことはよくあることですよね。 このような悪循環が、やがては不眠症につながるおそれがあります。まったく眠れない、睡眠時間が短すぎる、十分な睡眠をとることなく目覚めてしまうといった 睡眠障害が 1 週間に 3 回以上あり、日中の活動に影響が出るような場合、それは不眠症です。

睡眠に関する問題は、一般的には加齢が原因だと思われがちですが、実はそうではありません。 60 歳、70 歳と年齢を重ねていく中で確かに睡眠は変化しますが、これはまったく眠れない夜があるかと思えば 1 日中寝ているといったような若い頃の経験と同じようなもので、単に早い時間に寝て早い時間に起きることを身体が欲するようになるだけで、気にする必要はありません。むしろ、無駄に不安に感じたり混乱したりすることが不眠症につながってしまうおそれがあります。

たとえ 9 時や 10 時に寝て朝 5 時に目覚めたとしても、気分がスッキリして 1 日を元気に過ごせるのであれば、まったく問題ありません。まだ暗いうちに目覚めてしまうことが気になるのであれば、日光に近い照明を浴びることで体内時計を目覚めさせることができます。食事は、決まった時間に摂るようにしてください。

なによりも、気持ちをラクに、リラックスすることが大切です。眠れなくても気にしないことです。そうすれば、気づかないうちに眠りに落ちているでしょう。