眠りに対する私たちの欲求は年齢とともに変化します。たとえば乳児期、幼児期、青年期では必要な睡眠の量もそれぞれ異なります。成人した後も成人期と老年期では異なります。
年を重ねていくにつれて、眠りのパターンも変化します。 大人になると夜は遅くまで起きていて朝は早く起きなければならないという状況が珍しくなくなり、さらに年を重ねると起床時間が早くなり、夜も早い時間に布団に入る傾向が強くなります。
このような変化は加齢による自然なものであり、 毎晩きちんと睡眠が取れている限り問題はありません。
脳の健康にとって、毎晩しっかりと睡眠をとることは食事や運動、脳トレと同じくらい大切なことです。ある調査では、睡眠時間が 7 時間に満たないと記憶力と実行機能にマイナスの影響が出ることが示唆されています。 さらに、睡眠不足によって、アルツハイマー病のマーカーの 1 つであるアミロイド β (ベータ) の脳内での蓄積が促進されると考えられています。